大なり小なり人が亡くなると、何かこの世に物を残します。
それが莫大な財産であるとか、広大な土地であるとか、大邸宅であるとかということもありますし、わずかばかり現金で有る場合もありますし、場合によっては借金である場合もあります。
借金の場合、故人にかわってお金を払い続けなければなりません。
それらをひっくるめてが故人の遺産であり、残された者たちでその遺産を相続することになります。
その場合に、えてして、親しいはずの親戚どおしがその取り分をめぐってもめることが良くあります。
例えば長男の取り分は他の兄弟よりも多くて当たり前という考えの強い人がいたとしたら、必ずもめます。
戦前の日本ではそれが当たり前であったので、その発言には妙に説得力があるからです。
こうした事を始め、いわゆる財産の相続人は誰かということとか、その相続人の法定の相続分はいくらだとか、その相続の放棄はどうするかとかの日常の生活ではあまり出てこない疑問が沢山出てきます。
そういう場合に、物知りの親戚が全てを裁くのには、限界があります。
そのため、あらかじめ親戚が集まって、遺産相続について認識を合わせておくこと、そして相続相談を専門とするプロを決めておくことは極めて大切なことであり、どんどん活用するべきなのです。